愛が足りないこんな馬鹿な世界で

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 2019年末から始まった新型コロナウイルスの流行は〝密〟であった社会を断ち切った。星野源紅白歌合戦で初披露した「うちで踊ろう (大晦日)」にて、この新たに出来 (しゅったい) した世界を「愛が足りないこんな馬鹿な世界」と表現した。

 性愛を含むすべての愛に〝密〟は不可欠とさえ思う。手を繋ぐ、ハグ、キス、まぐわい……。

 今年の干支である「丑」には元々「結ぶ」という意味がある。「牛」は三つ合わせると「犇」という漢字になり、「犇 (ひし) めく」はぴったり寄り集まる様子を表す。新しい年がコロナを乗り越え、かつてのような人と人とが身を寄せ合える社会を取り戻す年になることを切に望みたい。

 日記をつける習慣はこれまでなかった。しかし、これまでであれば吐き出せたであろう場所や友の輪がコロナにより悉 (ことごと) く明け渡されてしまった。だからこそ、日記に思いをしたためてみようと思い立った。少しでも思いの丈を吐き出せる場所として機能してほしい。

 今年の干支にかこつけて言えば、「牛の歩みも千里」である。努力を怠らないことを旨としたい。

 

 あけましておめでとうございます。(了)

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